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Pesce rosa

Author:Pesce rosa
早稲田大学第一文学部を卒業後、なにを思ったかイタリアに渡り音楽院の声楽科に入学。
これまた、なにを血迷ったかヴィオラ科にも通いだし、
2011年の現在、イタリアの音楽院の声楽科、ヴィオラ科を卒業。

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ついてないコンサート。お誕生日おめでとう。、、その続き
IMG_0700.jpg

10月21日は、親友のACの誕生日だったので皆でお祝いをしていた。
お誕生日おめでとうAC!!因に私の母親も同じ誕生日なので、なんて偶然。

こんなにおいしいチョコレートケーキを食べたり、

IMG_0752.jpg

話したり。

IMG_0705.jpg

また、食べたり。
これは「ババ」というナポリのお菓子。どうかすると「ババぁ」とこ聴こえる発音。
スポンジの部分にジュワっと、これでもか!というくらいラム酒がしみ込ませてあって、
かじると滴り落ちるラム酒が、至福の時をかもし出してくれる。
ああ幸せ。
そんな幸せをかみしめている瞬間、携帯電話にPE先生から電話が、、、、

DSC00032.jpg

先生は、数日前足の骨を折ったのでした。

「もしもし、あなた今どこにいるの? なんか、がやがやとうるさいわね。
良く聴こえないから、大きい声でしゃべりなさい!」

とてもではないが、友達の誕生パーティーに来ているとは、言えない私。
数日前、曲が仕上がらないと泣きついたばかりだし、いくら夜の10時とはいえ、
コンサートとオペラを前に、「親友の誕生パーティーです」なんて言おうものなら、遊んでいると思われて、怒られるのは目に見えている。

「こんばんは、PE先生ですかぁ?」(声を張り上げる、私。)
私の周囲の人たちにもPE先生からの電話だとわからせなければいけない。

日々の練習の成果で(?)私の声は広間に響き渡る。

一同、波を打ったように静まり返る。
「しーっ、静かにしろ!!」「おい、PE先生だよ。」小声でボソボソ言いつつ、みな気をきかせてくれる。ありがたい。持つべきものは友である。

「ああ、やっとよく聴こえるようになったわ。あのね、23日の私たちのコンサートのピアニストが肺炎で入院しちゃったの。」
 
えぇぇ。チケットはもう売られちゃってるし、どうするのだろう。
「それでDiLeoは弟子に任せることにして、その弟子が今ストックホルムからローマに向かってるの。」

空輸されるのね、かわいそうに。
私はケーキを食べながら、人ごとのように思った。

「で、悪いんだけど、明日ローマに来て、彼の練習につきあってあげてくれる?」

えっ、な、なんでですか?

「彼ね、このソナタ弾いたことはあるらしいのだけど、クラリネット奏者とだったらしいの、
(注:この偉大なソナタにはヴィオラとクラリネットによるヴァージョンがある。)
だから、テンポだの曲の感じだの、見直さなきゃいけないのね。
私、そこここ痛くて、指も重たい感じだし、とても彼の練習にまではつきあってあげられないの。
たぶん、松葉杖で歩いてるから、全身の体重が二本の腕と手のひらにかかるせいね。ともかく、あなた、音楽的に私のしたいことわかってるでしょ。このソナタあんなにレッスンしたものね。」

えぇっ。
記憶力は悪い方ではないと思っていたが、覚えていると思っていただけで、この電話のショックですべて忘れてしまったかも。

「明日、朝10時からコンサートホール使えるから、よろしくね。
14時ぐらいには私も行くから。」

あのぉ。私、用事が、、、などと言い訳を考える間もなく電話は切れた。

いくら私の練習がはかどっていないとはいえ、今までの数々のご恩を考えると、
断れない。
でも、先生の周りに、私じゃなくても、たくさんもっと上手なヴィオラ奏者がいるだろうに。

そんなわけで、早々に誕生会を切り上げて帰って来た。
ACつれない友でごめんよ。

翌朝、列車に揺られてローマに行った。
朝10時にホールが使えると言うことは10時半ぐらいのことか、、
と有名なイタリア国内時差を考えていたら、10時きっかりにホールが開いた。
すごい、ここは本当にイタリアか。

大ピアニスト代理のピアニストは10時半にやってきた。
さすが、イタリア事情をよく知っているスウェーデン人。
(彼はフィンランドに住むスウェーデン人。寒さには強そう。)
昨日の深夜ローマに着いたにしては、元気そう。
むしろ私の方が、疲れた感じなのは何故。
そして何故が、PE先生も10時半にやって来た。14時に来るって行ってなかったけか。

とりあえず、舞台の上に立って、ピアノの位置などをゴロゴロ直して、練習開始。
ステージの辺りにしか照明をつけてくれない。経費節減なのだろう。
PE先生は客席の暗闇の中にいる。

誰もいないコンサートホールが好きだ、と思っていたのはこの瞬間まで。
暗闇の中に一人先生がいると思うだけで、コンサート並みに緊張する。
というより、コンサートの方がましとさえ思える。

ここから、14時近くまで休憩なしにプローヴァは続いたのである。
ギブスの足を前の席の背もたれにのっけて、松葉杖を振り回しつつ私を怒る先生の勇士に
ピアニストもたじたじであった。しかし、なんで私が怒られるのだ??練習をしなきゃいけないのはピアニストのはずなのだが。何故なんだ、と思っていたのは午前中のみ。

17時からの合わせではいよいよ先生が弾くことに。
やっと私のお役目が終わって、ああ家に帰って練習しなきゃ、、と思っていたものの
聴こえてくるヴィオラの音が私のとは全然違う。上手すぎる。
なんか同じ曲を弾いてるとは思えない。
ああ、こんなに違うのね。だったら、先生も怒りたくもなるよな、、、と妙に納得しつつ
へなへなとシートにたおれこんで結局19時までプローヴァを聴いてしまった。
そして、今度はしっかりピアニストも怒られていた。
かわいそうに、共感が湧いてしまう。
その間、病院の肺炎患者(この人の先生ね)から2度程電話がかかって来て、
英語でごちょごちょっ、と「マエストロの友達のヴィオラ奏者、とても怖いです。」
と言っているのが、聴こえてしまった。
ははは、かわいそうに。気持ちわかるよ。

ローマ中央駅から出るテルニへの最終列車は22時36分。
それに乗って、深夜0時にテルニに戻って来た。

長い長い一日であった。
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音楽 | 14:07:36 | トラックバック(0) | コメント(2)
コメント
音楽のこと何にもわからないんですが、最後まで一気に読んじゃいました。
大変でしたね。と言う言葉しか思い浮かびませんけれど・・・
これも一つの練習になったというか、経験の一つになったと思えば、なんて知らないから言えることですね。
でも、最後に「マエストロの友達のヴィオラ奏者、とても怖いです。」
と言うのがちょっと笑えました。
2009-10-24 土 10:32:01 | URL | がっちゃん [編集]
こんにちは。
確かに経験と言えば、一つの経験なんですが、、、、。やっぱり怖かったです。
最後は、靴まで脱いで、靴下でステージに立って頑張りました。(笑)
靴なしの方が弾きやすいと思う私は、やっぱり日本人なのですね。

やらなければいけないことが山積みの時に限って、いろいろ問題が持ち上がります。
日頃から、ちゃんと練習していればこんなことにならないのに、、、と反省します。

ところで、私の先生、本当に怖いのです。
私だけが怖いと思っているのではなくて、皆も怖いのね、、とわかって、
少し嬉しくなしました。
2009-10-25 日 18:20:06 | URL | Pesce rosa [編集]
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